1998・1104式拳銃
 
 前作1998・0211式拳銃に続いて開発しました、セミオートの拳銃です。7発の輪ゴムを1発ずつ確実に発射します。1998・0211式拳銃と比べて同じ威力で全長の4cm小型化に成功しています。全長20cm。装弾数No.16輪ゴム×7発。有効銃身長16cm。2001年に生産終了するまで16丁ほど作りました。生産当時は引き金を戻すゴムが後方についていましたが、2010年5月に本体無改造でバネを内蔵することに成功し、写真の銃もゴムは必要なくなっています。
 この銃は、親戚の家で用心鉄がなくなり羽根の軸押さえが取れた状態になりながら10年間可動状態でした。2009年に改修しましたが、銃口やグリップ下部の角などが使い込まれ丸まっています。
 
 シンプルな構造ながら確実に作動します。羽根にゴムを一発ずつ掛け、羽根を180度回転させ、さらに羽根にゴムを掛けてを繰り返し装弾します。一回引き金を引くごとに180度羽根が回転することで連発が可能になっています。
 従前の銃に比べ静止状態で羽根が傾いています。その結果、装弾時に羽根を引き金に押し戻される直前の位置まで押し込めば、反対の羽根が前方から大きくせり出し装弾しやすくなっています。
 
 銃口部には弾のゴムが食い込むのを防ぐため竹ひごが張ってあります。結果的にゴムが銃口に当たらず発射でき、命中精度確保に貢献しています。
 
 ちょっとわかりにくいですがピアノ線のバネを仕込んであります。
 
 わかりにくいですが引き金にゴムを巻き付けるための切り込みがあるのがわかります。使わなくなったのですっきりしました。
 
 バネを仕込む以前の状態です。引き金を戻すゴムが後方に露出しています。メンテナンス性を重視した結果ですが目立つのも事実です。より小型の2004・1031式拳銃が完成するまで長く使ってきました。現在も可動状態で手元にいくつか残っています。
 試しに一丁作ってみる場合には位置合わせ等が比較的楽なので図面を公開しました。古い設計のまま公開しましたので、好みで設計変更するのもおもしろいかもしれません。
 図面1998・1104式拳銃(エクセル)
 
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