2006・1112式短機関銃
 
 20連発のセミオート(引き金を引くごとに一発ずつ発射)、フルオート(引き金を引いている間連続して発射、いわゆる機関銃)の切り替え機構付き短機関銃です。大迫力の連射が楽しめます。初期は12連発で用心鉄が針金、銃床はただの棒だったのですが、用心鉄を木製に改良し銃床も見直し、2013年には20連発に改良しました。もともと短機関銃としての信頼性に重きを置き単純で故障しにくい銃を目指して開発しました。かなりの数生産している銃です。
 遅延装置が軽量だとあっという間に全弾撃ち尽くしてしまいがちですが、この銃は強力な遅延装置によりかなり低速で回転します。全長52cm。装弾数No.16輪ゴム×20発。有効銃身長16cm。
 
 伝統の風車のような4枚羽根を採用しています。遅延装置の重りが重いので四角形の羽根だと止まりがちですが、この形状の羽根は強力に最後まで撃ち続けます。シンプルな構造に徹しています。フルオートの速度を制御する遅延装置の重りのナットは針金で縛って固定する簡単かつ信頼性の高い構造です。またこの遅延装置は発射方向になめらかに動くよう最適化してあります。その分装填方向にはやや引っかかりがある設計ですが実際は手の力はゴムより遙かに強いので問題ありません。
 木製用心鉄をどうやってグリップにつけるか悩みましたが、爪楊枝を繋ぎに入れることで実現しました。
 元々12連発で設計してありましたので、2012年に20連発短機関銃を実用化した段階で生産を終了するつもりでした。ところが量産向きの20連発短機関銃を開発する過程で、この銃の20連発化に応用できるアイデアが出て、すでに生産済みのこの銃を12連発から20連発への改良に着手するとともに、はじめから20連発化した銃の生産を始めました。20連発化するためグリップや銃身にスペーサーを取り付けて回転羽根の軸を長くしています。また遅延装置を納めるための引き金の前方にある弾倉状の部品を銃の内側に取りつけスペーサー代わりに使っています。
 異様に長い引き金は、セミオート時20連発の圧力に負けずに制御出来るよう、引き金の引き代を増すためです。上で引けないよう段をつけています。
 羽は独特の形状です。劣悪なゴムを多く装填するとお互いくっつくことがありますが発射直前にはがす効果があります。また遅延装置の重量が重いと最後の一発が止まりやすくなるものですが、この羽は最後の一発になっても強い力で回すことができるので動作が安定しています。
 以前は引き金を戻すのにバネを採用したことがありましたが、今回はゴムに戻しています。とはいえバネの方がいいという方もいますので無改造で取り付け可能にしてあります。
 銃口は12連発時代はピンに引っかけていましたが、20連発ではごく初期の短機関銃のようにしています。ゴムを順に並べて掛けることが出来、ゴム同士の癒着を軽減します。ゴムの程度によりますし新しいゴムなら問題ないのですが、癒着は20連発にもなると無視しにくい現象です。写真の状態で14発ほど込めています。残り6発程度は適当に込めても問題ないレベルです。
 
 12連発時代は出来るだけゴムへの負担を少なくするため、銃口と羽根の軸以外の部分ではゴムはどことも接触しないのが理想と思っていたのですが、20連発の試作段階で間違いであることに気づきました。
 竹籤を取り付けてありますがそこから後ろのゴムが主に巻き上げられます。以前は竹籤にあたるものが後ろにあるのはゴムへの負担から良くないと思っていましたが、竹籤に当たる部分が銃口付近だと巻き上げられるゴムの距離が長くなり、かえって癒着が激しくなることがわかりました。もっともゴムへの負担の問題がないわけではないので、現状あたりがまずまずではないかと思っています。これを検証するには使い込んだゴムが必要なので苦労しました。
 
ネジで固定してある棒状のパーツがセレクターです。横にひねるとフルオートになります。
 
写真はフルオート時です。
 
 
 これがセミオートで最後から2発目を発射した状態です。単純な四角羽根の場合非常にゴムの力がかかりにくくなりますが、この風車のような形状のおかげで無理なく最終弾を発射位置に送り込めます。フルオートで一気に撃っても最後のほうで急に回転が落ちることがあまりありません。12連発時代に比べて羽根の切れ込みの位置をやや前進させてさらに作動を安定させています。
 
 一番左から2004年から生産の針金の用心鉄を使っている初期型、二番目が2007年から生産の木製用心鉄への改良型、三番目が2010年から生産の引き金を戻すゴムをバネに変え銃床をただの棒からそれらしくした改良型、四番目は2013年に三番目を20連発に改修したもの、一番右が2013年から生産のはじめから20連発化した改良型です。
 
 2004年から生産の針金の用心鉄を使っている初期型です。用心鉄の針金は不評で取っ払って欲しいという意見もありました。実は現行の木製用心鉄のほうが生産性がよいようです。
 
 わかりにくいですが、針金の先をねじっています。分解するときに針金が固定されていると困るし、さりとてぶらぶらしても困るので、うまく銃の部品を回転させるとはずれるよう工夫しています。考え出したときは名案だと思ったのですが今となっては役に立ちません。
 
 2007年から生産の木製用心鉄への改良型です。用心鉄以外改良箇所はありません。
 
 2010年から生産の引き金を戻すゴムをバネに変え銃床をただの棒からそれらしくした改良型です。
 
 ピアノ線のバネを引き金に組み込んであります。バネに代えてゴムは使えないようになりました。遅延装置の形状を簡素化しています。細かいところではわかりにくいですが銃本体の切り欠きが小さくなっています。引き金を戻すゴムを掛ける必要がなくなったためです。
 2010年から生産の銃を20連発に改造したものです。たまたま20連発の他の銃の機関部とピンの位置が同じだったので良かったです。構造は最初から20連発の銃と同じになるよう改造しています。回転羽根の軸を受ける部品が従前の部品を改造して使っているのがわかります。
 
 歴代の遅延装置です。一番左から2004年から生産のナットを凧糸で縛る初期型、二番目が2009年から生産の簡素化した改良型、三番目は2013年に二番目を20連発に改修した際、針金で縛るよう改造したもの、一番右が2013年から生産のはじめから20連発化した改良型で使っているもので、以前から生産している他の銃と共通です。
 
 回転羽根の比較です。左が初期型、右が20連発用です。軸の長さと太さや切れ欠きの位置が違います。
 
 歴代の引き金です。左は初期型、中はバネ付き改良型、右は20連発改良型です。長さの違いが目立っています。さすがに生産性が最近の銃に対し劣るため生産を終了しました。
 
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