試作フルオート・セミオート短機関銃
 
 初めて作った短機関銃である1999・0128式短機関銃を使いやすくするため、セミオートに切り替えることが出来る製品、2001・0501式短機関銃に至るまでの試作品をまとめてみました。
 
 1999年3月頃試作した物です。フルオート専用の1999・0128式短機関銃にセミオート用のロック機構として爪を引き金の部品にねじ止めした物です。回転羽根と爪が離れすぎているため弾を多数込めたときロックしきれなくなり、暴発することがありました。引き金を戻すゴムを強くすると強引にロックすることが出来ますが、根本的解決とはなりません。
 
 2001年3月31日につくった試作です。欠点を根本的に解消するためこの方式に至りました。
 
 引き金に付いている爪は木ねじで固定してあります。爪が回転部にかからないようにするとフルオート、爪にかかるとセミオートになります。回転部が高速回転しないようにする遅延装置と引き金が干渉するのを防ぐため、複雑な回転部になっています。ゴム弾をかける部分と遅延装置に接触する部分を分離した、擬似2枚羽根構造です。あっさり回転部を四枚羽根にすると簡単なのですが、当時は二枚羽根の方が低回転に押さえられると考えていたのでこうなりました。弾の装填は手間がかかります。あまりの弾の込めにくさに制式にはなりませんでしたが、遅延装置と回転部及び引き金のレイアウトは、以後の製品に大きな影響を与えました。
 
 2001年4月22日につくった試作です。寄せ集めの部品でつくったので表面が穴だらけです。
 
 内部構造は大幅に単純化しています。回転部は簡単な二枚羽根です。遅延装置はスペースの関係で小型化、そのままでは動きすぎて作動不良を起こすので動きを制限する部品を付けています。遅延装置が小型化したので若干回転が速くなりました。現代の銃と比べると相当な速さだったと思います。弾を込めるのは以前の試作と比べると断然楽です。
 
 切り替えをセミオートにした状態です。木ねじで止めた爪を回すだけで切り替えできます。
 
 フルオートに切り替えた状態です。単純ですが確実です。うまくいったかのように思ったのですがコンディションが悪いと弾詰まりを起こしやすく製作も現物あわせに依存するところが多いので制式にはしませんでした。結局は1999・0128式短機関銃を改良し、遅延装置を制御する方式を踏襲した2001・0501式短機関銃が生産されることになりました。
 
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