連発ゴム鉄砲の設計あれこれ1
 
 ゴムを回転翼に巻き上げる巻き上げ式ゴム鉄砲の設計上の注意について書いてみました。基本的な原理は省いています。作ってみたけど多くの弾を込めたとき暴発しやすい場合など参考にしてください。
 引き金を戻すためのゴムやバネはあくまで補助的なものだと考えて設計した方が安定します。私の場合は7連発くらいなら引き金を戻すためのバネやゴムを外してもセミオートで作動します。比較的銃身が短いせいもありますが。以下の解説で引き金のピンの位置を示していますが、私はラインより暴発しやすい側で設計することはまずありません。その結果、銃が壊れるか込める余地がないところまで無茶な弾の込め方をしても込めるだけなら暴発しません。引き金を戻すゴムが無くても込められます。逆に込めるだけで暴発するようなら設計を見直した方がよいかも知れません。デザイン上の問題等でやむを得ない場合があるかも知れませんしそれはそれで良いと思いますが、できれば弾の力で弾を制御するイメージで設計されると良いと思います。
 この後にイメージ図を作ってありますがあくまでイメージです。この通り切り抜いても作動はまったく保証できません。設計の要点を書いただけです。
 
 まずは2枚羽根です。この方式は羽根の回転エリア(円の中)に対する羽根の面積が小さいので設計は楽です。注意点のうち、私は引き金の軸はラインより暴発しやすい側では作りません。後は状況によります。7連発を前提で「大きい方が暴発しにくい」と書いてあるところが5mm位の時で「近い方が暴発しにくい」と書いてあるところが2mm位でしょうか。図にはありませんが、回転翼の軸と引き金の軸が遠くなると引き金のストロークが短くなり暴発要因になります。
 
 三角羽根の場合です。基本的な考え方はどの方式も同じです。
 
 三角羽根で引き金を羽根の前にもってきた場合です。引き金がせり上がったときに弾であるゴムと接触しないように上手く設計する必要があると思われます。
 
 四角羽根です。もうだいたい規則性がわかったと思います。というわけで引き金を羽根の前にもってきた場合は省略します。
 
 おまけです。市販品に多いタイプです。まあこれを作られる方はそう多くないと思います。図を書くのも面倒でした。
 最後に、全般を通してですがここに書いた以外にも設計の要点はありますしここに書いた条件とデザイン等を組み合わせていくと妥協点を探ることになると思います。優先順位は人それぞれだとは思いますが、引き金の軸の位置は図のライン上がぎりぎりでできれば安定側で設計されることをおすすめします。もっとも趣味の世界ですから強力な力で引き金を戻すことで制御するのもありですし、自由な発想から新しいものができるかも知れません。
 
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